2004/09/08  奥播磨新聞9月号発行しました。
 

                     奥播磨新聞
                                                平成16年9月 発行
        
日本の将来     〜 伝統の発酵食品 〜
                             その一

先月、地元新聞のコラム欄に日本の言葉が乱れていると載っていました。ファミコン言葉とか言葉を縮めて使うなどの事は私達も肌で感じて来ていた事ですが、「おっしゃる」という言葉が「仰せられる」の乱れた言葉だという事は知りませんでした。実際にわたしが今書いている文章の中にもたくさんの指摘点があるのではないでしょうか?我々日本酒に携わる者は日本酒や食文化が最近乱れ、その将来を危惧していますが、言葉の世界にでもそんな深い問題がある事は知りませんでした。そんな事を考えてみますと、ありとあらゆる分野でそんな問題があるのではないかと思います。
 昔から日本の食文化は周囲が海で囲まれ、四季があるため季節ごとに旬の食材を独自の調理法で育んできました。しかし近年「言葉」の乱れ同様に日本の食が乱れています。特に手間のかかる煮物や味噌汁などがインスタント食品の影響か、あまりされてないように思います。昔はどこの家庭でも、手前味噌という言葉がある通り、その家の手造り味噌や漬物があったものです。夏の土用になればどこの家庭でも梅干を干し、主婦は代々伝わる糠床を守り、その土地で獲れた作物で独特の発酵食品を育んで来ました。今更そこまでしなければいけないとは思いませんが、せめて今の子供達に日本の食事、特に朝は炊きたての御飯に味噌汁、それに焼き魚に漬物といった、日本の伝統を味わってもらいたいものです。
 家庭で手間と時間と愛情をかけた食材は、今後の日本を救う救世主になりうると思います。

- 文 工場長 原田誠 -


       
      奥播磨の自然   〜 酒米 〜





                    (兵庫夢錦の田園風景)

播磨地方は古くから稲作が盛んに行われ、播磨の名の由来は「播種(稲作)を磨く」という所からから来ているそうです。また播州の酒米を代表する山田錦は言わずと知れた酒米の王様で、昔から全国の酒造家の間では特に珍重されて来ました。その播州平野の北西に位置する「奥播磨」周辺では山田錦ではなく、その次世代を担う品種「兵庫夢錦」が多く作付けされており、奥播磨ブランドの約半分(使用量千俵 六万kg H15年実績)はその「兵庫夢錦」を使用しております。山田錦に比べ兵庫夢錦はまだまだ歴史も浅く、日本酒ファンや酒造家の間でもあまり知られておりませんが、下村酒造としましては何とかブランドを確立し全国にその素晴らしさを広めたいと思っております。
 兵庫夢錦は酒造りにおいても、まだまだ不明な点が多いのが現実です。また実際に酒米を生産されている方も、どこの蔵が使用し、どんな酒になっているかを知らない方がほとんどです。幸い奥播磨の市場は日本全国にあり、その品質の良し悪しがリアルタイムで知る事が出来ます。そんな中、農家の方々と二人三脚で今後ブランド化を目指し品質向上の取組を行って行きたいと思っております。


いよいよ
  
山廃純米 夢錦55ひやおろし の発売です。
        
生タイプと火入タイプの二種類あります!
  


〈火入れタイプ〉 ・・・ 五味がうまくまとまった旨味十二分に熟成しました。

〈生 タ イ プ〉 ・・・ 酸味に特徴のあるタイプでしっかりと熟成しました。ただお酒
               だけで飲む訳けではないので、秋の10月の旬食材を調べて
               こんな料理と飲んでみたいと書きました。旨い肴と旨い酒は、
               どれでも合います。ルールはありません。でもあえて組み合わ
               せました。

火入れタイプ 生タイプ
 もどり鰹のたたき
 さばの味噌煮
 秋鮭の塩焼き
 焼き椎茸
 舌平目のムニエル
 焼き里芋
 いわしの煮付け
 はぜの天ぷら
 秋刀魚の塩焼き
 イカの沖漬け
 芝えびの唐揚げ

        * 生タイプを30度くらいまで温めると新しい発見がありました。
          是非、お試し下さい!
 

                                                 - 文 専務 下村裕昭 -



山廃純米 白影泉

       山田錦 55

          完全復刻版

    
昭和初期に発売し、第二次大戦中の米不足の最中に製造中止を余儀なくされた「純米 白影泉」の完全復刻版です。
 当時の下村酒造の酒造りは全て山廃仕込で純米酒でした。また、その味については詳しい資料がないため、はっきりした事は言えませんが、当時の事を良く知る方に聞きますと「酒は宮の井 白影泉」と評され、阪神地区の酒販店からも多くの引き合いがあったそうです。
 この度の復刻版「白影泉」も当時の技法をもとに製造致しました。使用米は山田錦を55%まで精米し、酒母はもちろん手間隙のかかる山廃酒母を用い、低温にて3年間熟成させた、濃醇でコクのある、熟成タイプに仕上がっております。また姉妹品の「山廃純米 雄町65」は来年の秋の発売予定となっております。


                               山廃純米  白影泉
                                       山田55
                                1800ml 3,570
                                          
                                              原料米 兵庫山田錦
                                            日本酒度 ±0.0
                                               酸度 2.0
                                           アミノ酸度 2.0


 
       
 
 
 

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