2005/08/03   
 

 

       今年の雨はいったいいつ頃から降り出したのでしょうか?

活発な梅雨前線が日本列島上空を長期間にわたって停滞し、九州地方や長野県をはじめ各地で大規模な災害をもたらす異例の集中豪雨を降らせました。

     被災地の方々がはやく元の暮らしに戻れますことを願っています。

 

 
                夢錦生育状況 

 待ちに待った梅雨明けがやっと宣言されました。照りつける日差しがいっきに厳しくなり、空には忘れかけていた青空が今までの遅れを取り戻すかのように広がっています。蝉が鳴き出すと森や山々が生命力と活気で満ち溢れ私の心まで活気づいてくるようです。やっぱり夏は暑いのが一番です!


6月4日に田植を行ってはや2ヶ月がたちました。夢錦の苗は今のところ大雨による大きな被害もなく順調に育っています。平均背丈は75pぐらいになりました。分けつ(一本の苗がいくつかに根元から分かれて増えてゆくこと)もほぼ完了し、しばらく土用干しをしていた田んぼに、8月1日、再び水を引き込み始めました。

 
  これからは幼穂形成期(ようすいけいせいき)といって苗が穂をつくりはじめる時期にさしかかってゆきます。もちろん米を作る準備を始めるということですので一番栄養分を必要とする時期といえます。タイミングを見計らってほ肥え(肥料)を入れてやらなくてはなりません。あまり早くやりすぎると背丈ばかりが大きくなって実ができずに倒伏(イネが倒れる状態)しやすくなりますし,たくさんやりすぎても丈夫な稲には育ちません。何事も適量と良いタイミングが大切です。

  
昨日、稲を一本ぬいてきて、根元のほうをカッターナイフで切ってみました。今のところ茎の中にはほとんどまだ何もありませんでしたが、いくらかの稲には稲穂の赤ちゃんが生まれはじめていました。お盆をすぎた頃には穂が出揃うのでやがてイネの華が観られることと思います。

 


         7月20日

    照りつける真夏の太陽。

光エネルギーを葉っぱ全体で受けとめて、光合成は最高潮に達しています。                       

 

         7月28日 

苗の分けつが一段落すると、必要以上の分けつを防ぐため、しばらくの間土用干しを行います。

適量の稲穂に養分を集中させるため、いたずらに株が増えるのを防ぐのです。現在一株が25本前後になっています。

給水量を抑制することで硬い茎をつくり、節の1,2段目の間隔を短く抑えることで倒伏しにくい稲の基礎を固めてゆきます。

乾燥した地面には所々にひび割れができてきます。今年は長雨の影響で土用干しは一週間程遅れました。

茎の中に幼穂(ようすい)ができ始める直前に土用干しを終了します。

この時期の稲は人間でいえば喉がカラカラの状態になっています。これから稲穂を作ろうとして水分も栄養も一番欲しい時期だというのにあえて飢餓状態に陥らせているという状況です。

人間の妊婦さんに例えると、妊娠5〜6ヶ月という時期で、赤ちゃんがお母さんのお腹のなかで急に大きくなってゆく時期に相当します。

         8月1日

     水の引き入れを再開

水分不足の苗はぐんぐん水を吸い上げてゆきます。

         8月2日

今年は水を入れた翌日に、ほ肥え(肥料)を入れました。

稲が水や地中の栄養分をいっきに吸い上げようとしている時期、つまり幼穂が茎の中に見え始める直前を狙って適当量のほ肥え(肥料)をまいてやります。

栽培農家の進藤さん曰くそのタイミングはたった2日間ほどしかないそうです。

土用干しを終わらすタイミングとほ肥えを入れるタイミングはその後の稲の発育状況を大きく左右しますので、よく見定めて適当な時期に行わなければならないそうです。

水を吸水すると黄緑ががっていた葉の色が数日で青々とした緑色に変わってゆくそうです。

     水が入りきった水田

 

     (2006年8月3日撮影)

 

茎の根元から3〜4節目のあたりのところをカッターナイフで半分に切ったところです。

写真の真ん中あたりに幼穂(稲の赤ちゃん)が現れてきているのがご覧いただけますでしょうか?小さなヤングコーンのような形をしています。

今のところほとんどまだ幼穂は確認できていませんが、成長の早いものは写真のような茎も出始めています。

今までは茎作りでしたが、これからは稲穂作りが中心になってきます。

    (2006年8月3日撮影)

    今日は夕立がありました。

土用干しの間どこかに隠れていたたくさんの虫やカエル達がどこからともなく現れてきました。

気持ちよさそうに濡れた葉っぱの上で夕涼みをしています。 

 

     (2006年8月3日撮影)

夕方にはエサとなる虫達を求めてツバメやコウモリが田んぼのうえを低空で飛びまわるようになりました。

虫がかなり増えて来たようです。 


     (2006年8月3日撮影)

         

         「夏洗い」

8月のきつい日差しは紫外線が強く乾燥や殺菌をするのに適していました。

昔は奥播磨では蔵人が田舎から出てきて木でできた酒造道具をこの時期に洗っていました。

ササラという竹でできた硬いブラシを使って熱湯で殺菌をしながら洗い清めたそうです。

今でも蔵の2階の物置には木でできた仕込桶や暖気樽(酒母の加温道具)などがひっそりと寝むっています。そのうち木桶のひとつは洗い桶として今でも現役で使っています。

 

 
   

   
 
 
 

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